少年サッカーの頃に練習で大事なのは基礎や技術的なものであると説明してきましたが、そういったものとはちょっと違う面で重要なポイントとなってくるのがコーチングです。
コーチングというのは、味方の選手にどのようなポジションを取ってもらいたいのかを声に出して伝えたりする力になってきます。
サッカーは常に状況の変化するスポーツですから、お互いのポジションの確認ややりたいことをその都度伝えることはとても大切なことになってきます。
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練習中も声を出す
試合中に声を出すことはとても大事なことになりますが、それは試合だからできるわけではありません。
少年サッカーでは、特に恥ずかしがって声を出さない時期もあるはずです。
しかし、練習中から常に声を出しながらプレーしていないといざという時に声が出るはずもありません。
大きな声で味方に指示を出したり要望を伝えることは難しいことかもしれませんが、それも練習だからこそ間違っていてもいいものですし、練習中にこそしっかりと声を出していくことで味方に自分の意思を伝えてわかってもらうことができるようになっていくのです。
サッカーではコーチングの声、特にディフェンスにおいては自分よりもポジションが後ろの選手のコーチングは後ろを見ることができない分、何よりも大切なものになってきますから、練習中からしっかりとコーチングの力を身に付けておくことが大事です。
コーチングの練習
コーチングは練習すると言ってもそれだけを行うことは難しいものです。
大きな声を出すだけであれば発声練習などでできますが、実際にはプレーしながらコーチングをするわけであって、イメージトレーニングでもなかなか間に合わないことが多いです。
だからこそ、少年サッカーでコーチングが大切であるということを伝えていく必要があるのです。
コーチングをする上で大事にしたいことをあげていきます。
①恥ずかしがらない
まずは恥ずかしがらないということです。
声を出すということは自分の主張を言うわけですが、そこで恥ずかしがっていては何もできません。
ですから、普段から仲間とコミュニケーションを取ったり、初めてのメンバーでも積極的に声を出してコーチングしていくことが大切になってきます。
②自信を持つ
自分のコーチングに自信を持って堂々とすることです。
サッカーには監督の意見もあります。
チームとしての決め事もありますが、それをきちんと理解してその中でも刻々と状況は変わってきますので、自分が今したいこと、味方にしてほしいことを伝えていくことが大切です。
状況を味方が共有できることが一番大事なことになってくるからです。
③仲間との意思疎通
少年サッカーでも日常での仲間とのコミュニケーション、意思疎通が大切になってきます。
試合になってくると自分の意見と相手の意見に食い違いも出てきます。
そんな時に仲間内で揉めるようなことがあっては意味がないので、普段から意思疎通をしっかりと行っておくことでコーチングの時にも自分の声であれば信頼してもらうことができるという環境を作っていくこともコーチングをする上では大切なポイントになってきます。
責任感を持ってコーチングをする
初めてコーチングをする時は自分が言っていることが正しいのか、そして味方はどう思っているのかとても気になるところでもあります。
しかし、実際には、守備の時には自分が守っている場所よりも後ろにいる選手というのはもっと状況が見えているはずですから、後ろの選手のコーチングは全て信じて守備をすることになるのです。
そうなるとコーチングをする選手というのは、自分がやりやすいように味方選手を動かすことが大切でそれは、個々によって違ってきますし、基本はあっても臨機応変に対応していくことが大切なことになりますから、自分に自信を持って堂々とコーチングをしてあげれば味方も自信をもって動くことができます。