少年サッカーのうちにマスターしておきたい技術の１つとしてルックアップがあります。
サッカーでは、ボールを足で扱いますので、ボールを見てばかりになると下を向いてばかりになってしまいます。
しかし、実際には、周りには敵もいますし、味方へのパスやシュートも選択肢として持たなければいけません。
そのために大事になってくるのが、ルックアップと言われる顔をあげて周りの状況を見るという技術になるのです。
重要な技術の一つ
サッカーには様々な技術を練習によって身に付ける必要があります。
パスやトラップ、ドリブルなど、ボールを扱うための技術はもちろんですが、ボールを足で触る技術以外でも必要な技術というものがあります。
その中の一つとして挙げられるのが、ルックアップの技術です。
これは、周りの状況を見極めるための技術であって、サッカーでは一瞬で状況が変わっていきますのでそれに対応する必要があるのです。
すぐに状況判断できるように、周りの状況は常に自分の中に取り込む必要がありますが、ボールを持っている状況では、なかなか周りを見ることが難しいものです。
しかし、ドリブルをしている最中でも、自分のタイミングでルックアップすることができれば、多くの情報を仕入れる事ができるので、次のプレーの幅が広がってきます。
この感覚を養うには、練習を繰り返す必要があるのです。
ルックアップできるようになる練習
ルックアップできるようになれば、ドリブルやパスなど、どのような選択をすれば良いのかを瞬時に判断することができるようになりますので、選手としての質を上げるために必要な技術として練習を繰り返すことが必要になります。
①ドリブルをしながら周りを見る
まずは、ドリブルをしながらルックアップをする練習です。
少年サッカーでは、ボールタッチの感覚を養うために、多くのドリブル練習を行っていると思われますが、その練習の中でできる限り顔をあげることを意識付けていくことが大事になってきます。
また、ルックアップの練習を兼ねるために、ゴールエリアに一人一個のボールを持って全員が自由にドリブルをしながら、外に何人かの選手が残って、顔をあげた選手と目が合えばパスを出すといった練習をして、顔をあげる感覚を掴んでいくことが必要です。
②トラップをする時に状況判断ができるようにする
少年サッカーの年代では、基礎的な技術を繰り返し行って身に付けることが重要になってきます。
ですから、トラップをする時に、周りを見るものであるという感覚を身に付けることができれば、試合中でもそれを意識するようになりますし、体が自然とできるようになってくるのです。
トラップをする前に顔をあげて、後ろを見たり、周りを見たりする練習をして、ルックアップの感覚を養っていくのです。
可能性の広がる技術
ルックアップがきちんとできて、周りの状況が分かるようになってくれば、その選手の可能性はどんどん広がっていきます。
周りの様子がわかっているので、次にプレーするための余裕があるのか、迫っていて危険なのか、もっと良く見えるようになってくると、相手の細かな動きで、足を蹴られたり、怪我をさせられそうな可能性があるのかまで判断して、よけることもできるからです。
少年サッカーで、このような感覚を理解することが出来れば、他の技術の向上にも力が入りますし、相手を背負ってのプレーが上手くなるという大きなメリットがありますので、選手としての可能性も広がっていきます。