どんなことをしていても、悩みというものは必ず起こってきます。
それは、少年サッカーの指導においても同じことが言えるものです。
サッカーの指導は、技術面、戦術面、そして人間性といったものも少年たちに教え込むことが重要になってきます。
しかし、サッカーの指導者としては、やはり勝つこと、勝ちに対する喜びを知ることを教えてあげることも重要なポイントの一つになってきます。
そして、技術面を大きく伸ばしてあげることこそ、少年サッカーの指導者の醍醐味であり、相反する部分での悩みと言えるものであります。
少年サッカーは選手を育てる
少年サッカーでも、試合をしたり、大会があったりするものです。
そういった大会で勝つために練習し、技術を磨き、試合に生かすわけですが、全てが勝つためだけに行われては、少年サッカーで練習をしている意味がなくなってしまいます。
勝つことも重要ですが、技術をしっかりと身につけてあげることで、次のカテゴリーに進んでも臆することなく試合をしていくことができるようにするのが、指導者として選手を育てる意味であります。
しかし、試合に出ることができる人数は決まっていますから、全員を試合に出しながら勝つ喜びを教えることは悩む問題であります。
指導の2つの悩み
少年サッカーを指導する上で2つの悩みは、切っても切り離せないものといえます。
それは、選手を育てることと、試合に勝つことの2つの悩みになります。
当然ながら、少年サッカーにはその時だけのメンバーで戦うことのできる試合や、大会がたくさんあります。
その時は、その大会で勝つために練習を積み、技術力アップを図ったり、体力アップを図り、チームメイトと切磋琢磨 することで強いチームになっていくのです。
しかし、将来的な目線で見ると、そういった大会も一つのレベルアップの場所に過ぎず、実践を積みながら、練習をしたり、試合を重ねることが重要なこととなってくるのです。
その二つの悩みに挟まれるのが指導者の問題とも言えます。
①勝つためにすること
少年サッカーと言っても試合があり、大会も用意されているものです。
そういった勝負事になれば、選手も指導者も勝ちたいという気持ちを持つのは当然のことです。
しかし、そのためだけに戦術を極めたり、選手を選んでいては、多くの選手の将来を作って行くことはできませんし、サッカーから離れる選手を作ってしまうことにもなりかねません。
勝つことと、選手を育成すること、その狭間で少年サッカーを指導する者は悩みを常に抱えていると言えます。
勝つことは、モチベーションを上げる一番の方法になることも事実だからです。
②能力を伸ばすためにすること
少年サッカーの頃に、指導者がしてあげるべき育成とは、全ての選手の能力を伸ばしてあげることになってきます。
どんな選手でも、それぞれに良いところがあり、それを伸ばしてあげることが指導者として重要なことでもあります。
そのためには、試合に出ること、実践を積んでいくことが一番経験を積み、実力を上げることができるのです。
しかし、勝ちたいという気持ちが先走る様では、多くの選手を使うことができませんし、選手の中にも勝ちたいのに何かうまくいかない、うまい選手を使っていないという不満を抱く場合も出てきます 。
これらをうまくまとめ、チームとして戦っていることを教えていくことが指導者にとって、大事なことであり、少年サッカーを教えるにあたっての悩みとなってくるのです。
次のカテゴリーで使える技術の指導
指導者にとって勝つことと、育成することは、バランスが取りにくい悩みでありますが、やはり大切になってくることは、次のカテゴリーや先々でも使うことのできる技術力を指導してあげることが子供達にとって大切なことになってくるはずです。
技術力が高くなれば、どのような相手と試合をしてもボールを失うことがなかったり、ボールさばきに自信が持てるようになり相手に向かっていくことも出来ますし、パスを選択する余裕も出てきます 。
そういった意味で少年サッカーの頃には、勝ちにこだわるよりも多くの子供達に経験を積ませ様々な技術力をつけてあげることが指導者として大切なことになってくるはずです。