少年サッカーではモチベーションの維持を図ってあげることが非常に重要になってきます。
サッカーでは先発メンバーとサブメンバーではちょっとした隔たりを作ってしまうことにもなってきかねません。
もちろん、チーム事情などで選手の組み合わせは変わってきますが、常に一定のメンバーで試合をしてしまうとサブメンバーのモチベーションを下げることにもつながりかねないのです。
少年サッカーでの選手の使い方
少年サッカーの時代には、子供の成長に合わせて、身体能力が大きく変わってきます。
身長が高い選手であったり、人よりも極端に足が速い選手であったりという面はどうしても出てくるものですが、その特徴を生かしたメンバー選考ばかりすることは、レギュラーとして試合に出ている選手に身体能力を活かしたことばかり求めることになりかねませんし、出れない選手には、どうやっても出ることができないというマイナスのイメージを植え付けることにもなり兼ねませんので、結果を求めることも大事ですが、選手を万弁なく使うことでチームは一つのものであるのだということを意識させるとともに、技術力を高めるように練習させるきっかけを作ることにもなってくるのです。
モチベーションの維持
選手のモチベーションを維持することは非常に難しいことです。
サッカーをしている限り、少年サッカーでも勝ちたいというモチベーションは高いはずです。
試合に出ている選手は自然とモチベーションが高くなりますが、出られない選手というのはどんどんモチベーションが下がってしまうので、それを防ぐために気遣いをすることが指導者にとっては重要な作業と言えます。
①選手のローテーション
先発メンバーは実力や適性を考えると、必然的に決まってくるものでもあります。
それは、簡単に選手交代ができないサッカーならば実力の世界として仕方のないことかもしれませんが、少年サッカーのような時期には、それぞれの子供で伸びしろが違いますし、どこで目覚めて今まで以上のものを出すことができるようになるかわかりません。
そこで、難しいことでもありますが、選手をローテーションで使ってあげるということです。
ある大会を目指してレギュラーの連携や戦術を高めていくことも大事ですが、勝ちたい意識もある中でどれだけ多くの選手を育てることができるのかが指導者にとって重要なことであります。
そのためには、試合に出るレギュラーをあまり固定せずに、チーム全体でバランスがとれるように、ローテーションを組んだりメンバーを入れ替えながら行っていくことが大事になります。
②練習での頑張りを意識する
メンバーをローテーションにすることができれば、全員がレギュラーのような扱いになってきます。
少年サッカーでも実力がわかってくる時期はありますので、レギュラーで出れるはずの選手がベンチにいることは、その選手のモチベーションを下げることになる可能性もあります。
その時には、練習における頑張りや、その時の気持ちの入り方を見極めてきちんと説明してあげることも大事になってきます。
少年サッカーの頃は、チームの力を上げるというよりも自分が出て勝ちたいという意識の方が当然強いですから、そういった考え方から直すことが重要になってきます。
チームのモチベーション維持
少年サッカーの頃には、実力の違いも顕著なことがありますし、身体能力が勝っている選手がいれば、その選手が素晴らしい選手となってくる傾向もあります。
そういった部分だけで選手選考を決めてしまうと、どんなに練習しても出ることができないと考えるようにもなってしまいます。
一人一人の不満を取り除くことは難しいですが、できるだけモチベーションを落とさないようにするために、説明をしたり、話をしていくことは何よりも重要なポイントとなってきます。