少年サッカーの頃には、ボールタッチの技術や体の体幹を鍛えるなど多くのトレーニングによって多くの技術を吸収させることができます。
しかし、過度なトレーニングは体に大きな負担をかけてしまいますし、筋力を付けるようなトレーニングは、成長過程で行うべきではありません。
少年サッカーのような子供の頃には、瞬発力を高めるラダートレーニングのようなものを取り入れながら、ボールに対する反射神経やアジリティを高めるためのトレーニングを入れていくことが重要になります。
重い負荷がかからないフィジカルトレーニング
少年サッカーの頃にもフィジカルを鍛えるトレーニングは、サッカーにとって欠かすことができません。
少年サッカーといえども、試合をする以上それに見合った体力や筋力が必要になってくるからです。
しかし、成長期である少年サッカーの頃は、重い負荷を体にかけることは成長を阻害する可能性があるので、筋トレなどをする必要はありません。
その分、ラダートレーニングのような敏捷性や機敏性を上げるようなトレーニングを考え出し、体を動かしながら鍛えるようにすることが大切になります。
瞬発力を高めるラダートレーニング
少年サッカーの時には、負荷がかからないやり方でフィジカルトレーニングをすることが大切になってきます。
その中でも、ラダートレーニングは瞬発力やアジリティを高めるために、とても重要なトレーニングとなるのです。
細かなステップを踏むことにより、サッカーにおいて大事な一瞬の動きを高めることができるのでとても大切なトレーニングになります。
半歩前に出れるだけで素早く相手をかわすこともできますし、相手の前に入ってボールを奪うこともできるようになるからです。
①サイドステップの強化
ラダートレーニングを取り入れることで、体に瞬発力や危機敏性を覚えさせることができますが、それによってサイドステップも早く行うことができるようになります。
足を左右に動かして横に動く動きは、サッカーにおいてディフェンスでは相手フォワードについていくために、フォワードではドリブルによって相手をかわすための様々なステップの一つとして必要になってきます。
誰でもサイドステップをすることはできますが、ラダートレーニングを少年サッカーの頃から取り入れていくことで、より細かく素早いステップを踏めるようになり、フェイントのスピードが上がったり、相手選手の切り返しについていけるようになっていくのです。
②前後のステップを高める
ラダーは、前後のステップを踏みながら横向きに進んでいくことで、前後のステップの素早い動きをすることにもつながってきます。
この動きが必要なのは、ディフェンス中に相手のマークにつく時、また、オフェンスであれば相手マークを外すのに、前後に揺さぶりをかける時など、色々な場面で前後への細かなステップというのは必要になってくるのです。
この動作がすばやくできれば、相手を振り切り一瞬の得点チャンスを見出すことができます。
少年サッカーの頃には、こういった細かな神経を意図的に動かしてあげることで、より活発に体が動いたり、反応が早くなったりしますからラダートレーニングはとても重要な練習になってくるのです。
③体幹とジャンプの強化
少年サッカーの頃には、あまり筋力をつけるようなフィジカルトレーニングは望ましくありません。
しかし、このラダートレーニングであれば、足の細かな運びを体に覚えさせるトレーニングですから、瞬発力を上げたり、反応速度を高めたりすることができますし、様々な細かいステップを踏むことにより、体幹を鍛えることもできるのです。
またけんけんぱのようなジャンプを取り入れれば、ジャンプ力が上がったり、ジャンプをするためのバネを鍛えることにもつながっていきます。
このようにして、ラダートレーニングにより体の細かな神経を刺激してあげることによって、サッカーにおける重要な動作や他の動きにも活かされてくるようになるのです。
体の反応速度を高めるトレーニング
少年サッカーの頃にラダートレーニングを取り入れることで、体の反応速度を高めることができるようになります。
ラダートレーニングは、細かなステップを踏むことですから、それによるとっさのディフェンスであったり、相手を交わす時にフェイントを入れて、マークを外すそのための一歩目であったり、そういったことに役立つトレーニングと言えるのです。
決して筋力を強くしたり、大きな筋肉をつけるためのものではありませんから、このトレーニングをしていても体に筋肉がつきすぎることはなく、細かな神経だけを鍛えることができます。
ラダートレーングは、少年サッカーの頃から続けることがおすすめの方法と言えます。